- レカロは自動車シートで培ったホールド感と姿勢保持のノウハウをゲーミングチェアに応用しているメーカーである
- 主力ラインは「Exo」「Exo Platinum」「Nxt」「Aer」の4系統で、価格帯・機能性に段階がある
- いずれのモデルも耐荷重150kg前後・ドイツ生産・長時間のPCゲーム/Steamプレイに適した設計が共通する
- 5D・4Dアームレストやランバーサポートなど、長時間の座面プレイで姿勢が崩れやすい人ほど恩恵が大きい
- モデル選びは「可動域の広さ」「カスタマイズ性」「設置スペース」の3点で絞り込むのがポイント
レカロがゲーミングチェア市場に参入した背景
レカロはもともと自動車のレーシングシートやチャイルドシートで知られてきたメーカーで、長時間同じ姿勢を取り続けるドライバーの身体をどう支えるかという研究を何十年も積み重ねてきた。ゲーミング市場に本格参入したのは2018年ごろとされ、既存のゲーミングチェアブランドとは異なる視点、つまり「座面に沈み込む」のではなく「シートに包まれる」ような一体感を重視した構造を持ち込んだ点が特徴とされている。
解剖学的に湾曲したシェル形状、サイドを支えるボルスター、腰部を支えるランバーサポートなど、レーシングシートの要素がそのままゲーミングチェアに持ち込まれている。
PCゲームやSteamタイトルを何時間も連続でプレイするユーザーにとって、姿勢の崩れは集中力の低下やパフォーマンスへの影響につながりやすい。レカロのチェアはこうした「座りっぱなし」の時間が長いプレイヤー層を主な想定ユーザーとして設計されている点が、他の一般的なゲーミングチェアとの違いとして評価されている。
レカロ製ゲーミングチェアに共通する設計思想
レカロのゲーミングチェアはモデルによって見た目や機能に差はあるものの、根底にある考え方は共通している。シェル自体が身体の形に沿うようにデザインされており、クッションに頼るのではなくシェル構造そのものでホールド感を生み出している点が大きな特徴である。
解剖学的に湾曲した座面と立体的なサイドボルスターにより、ゲームの集中時に姿勢が左右にブレにくい。長時間のFPSやRTSタイトルでの集中力維持に向いている。
また、多くのモデルでTÜV Rheinlandによるオフィスチェア規格の認証を取得しているとされ、ゲーミングチェアとしてだけでなく、日常的な作業用チェアとしても耐久性・安全性の基準を満たしている点は安心材料になる。
| モデル | 立ち位置 | 耐荷重 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Exo Pure Black | シリーズのベースモデル | 約150kg | 初めてレカロのチェアを試したい人 |
| Exo Platinum | Exoシリーズの最上位 | 約150kg | アームレストの可動域や質感を重視する人 |
| Nxt | カスタマイズ性重視の新世代モデル | 約150kg | カラーや素材を自分好みに選びたい人 |
| Aer | メッシュ背もたれの通気重視モデル | 約150kg | 長時間プレイでの蒸れが気になる人 |
モデル別に見るレカロのゲーミングチェア
ここからは代表的な4モデルについて、それぞれの特徴を整理していく。
RECARO Exo Pure Black
ExoシリーズのエントリーモデルにあたるのがPure Blackで、解剖学的に湾曲したシートシェル、個別調整が可能な背もたれ、腰部を支えるランバーサポート、座面前方の滑り落ち防止構造(アンチサブマリニング)など、レカロらしい基本機能を一通り備えている。ベースにはガラス繊維強化プラスチックが使われ、軽量ながら高い剛性を実現しているとされる。
レカロのゲーミングチェアを初めて検討する人、派手さよりも基本性能の高さを重視する人に向いている。
RECARO Exo Platinum
Exoシリーズの最上位に位置するのがExo Platinumである。アルミ製のベースフレーム、ソフトタッチパッドを備えた5Dアームレスト、上質なキャスターなど、見た目と質感の両面でシリーズの中でも頭一つ抜けた仕上げになっている。背もたれの角度調整がレバーではなくハンドホイール式になっている点も特徴で、微調整のしやすさにつながっているとされる。
上位モデルゆえに価格帯も高めに設定されており、他の高機能ゲーミングチェアと比べても投資額は大きくなりやすい。導入前に自分の使用頻度と予算感を照らし合わせておきたい。
RECARO Nxt
Nxtは比較的新しい世代のモデルで、セグメント構造の背もたれ、4ウェイのランバーサポート、折りたたみが可能な5Dマルチファンクションアームレストなど、快適性と機能性を両立させた仕様になっている。シンクロ機構のリクライニングに加えて、ゲームシーンに合わせたプリセット位置をロックできる点も使い勝手の良さにつながっている。カラーやカバー素材を選べるカスタマイズ性の高さも特徴で、自分だけの一台を仕立てたい人に向いている。
カラーリングや素材のバリエーションが豊富なため、部屋のゲーミング環境やデスク周りのトーンに合わせたコーディネートがしやすい。
RECARO Aer
Aerはメッシュの背もたれを採用し、通気性を重視した設計になっているモデルである。金属フレームをベースにしつつ座面・背もたれのサイズ感もしっかり確保されており、高さ調整可能なアームレストやキャスターなど基本機能も備えている。長時間のプレイで背中が蒸れやすいと感じている人や、季節を問わず快適に使いたい人に適した選択肢になる。
メッシュ素材はクッション系のモデルと座り心地の質感が異なるため、好みが分かれやすい部分でもある。可能であれば実物の座面の硬さや背もたれのしなり方を確認してから選ぶと失敗が少ない。
PCゲーム・Steamプレイヤーにとってのメリット
長時間のPCゲームプレイにおいて、チェアの質は想像以上にプレイ体験へ影響する。特にFPSやMOBA、RPGのように数時間単位で画面に向き合うタイトルでは、姿勢の崩れがそのまま集中力の低下につながりやすい。
シェル構造によるホールド感とランバーサポートにより、長時間のセッションでも座面での姿勢の崩れが起きにくく、ゲームへの集中を保ちやすいという声がある。
さらに、アームレストの可動域が広いモデルを選ぶと、マウスやキーボードの操作姿勢に合わせて細かく調整できるため、デスク環境との相性も取りやすくなる。配信や動画編集など、座っている時間が長い作業全般においても恩恵を感じやすいポイントである。
多くのモデルがオフィスチェア規格の認証を取得しているため、ゲーム専用機材という印象が強い中でも、在宅ワークのデスクチェアとして兼用しやすい点は評価されている。
購入前に知っておきたい注意点
レカロのゲーミングチェアを検討する際にあらかじめ把握しておきたい点もいくつかある。
本国ヨーロッパでの価格帯はエントリーモデルで7万円前後、最上位モデルになると20万円前後まで幅があるとされており、一般的なゲーミングチェアと比べると投資額が大きくなりやすいグレードも存在する。
また、モデルによって重量がしっかりある分、設置スペースや搬入経路の確認は事前にしておきたい。加えて、保証内容は購入するルートによって差が出ることがあるとされているため、購入前に販売元の保証条件を確認しておくと安心できる。
座面の幅・深さ、背もたれの高さなどはモデルごとに差があるため、自分の体格やデスク・部屋のレイアウトに合うかを事前にチェックしておくと設置後のギャップが少なくなる。
自分に合ったモデルの選び方
最後に、どのモデルを選ぶべきか迷っている場合の考え方を整理しておく。
基本性能を抑えつつ試してみたいならExo Pure Black、質感とアームレストの可動域を最優先したいならExo Platinum、カラーや素材を自分好みに仕立てたいならNxt、通気性を重視するならAerという順で検討すると選びやすい。
どのモデルも共通して言えるのは、単なる「見た目のかっこよさ」ではなく、長時間のPCゲームプレイを前提にした設計がベースになっている点である。価格帯に幅があるからこそ、自分のプレイ時間や用途、設置環境に合わせてグレードを選ぶことが、満足度を高める近道になる。
まとめ
レカロのゲーミングチェアは、モータースポーツ由来のシート設計をベースに、長時間のPCゲームプレイに向けたホールド感と姿勢の安定を重視したラインナップになっている。Exo、Exo Platinum、Nxt、Aerとグレードや方向性の異なるモデルが揃っているため、自分のプレイスタイルや予算、設置環境に合わせて選びやすいのも強みである。価格帯には幅があるため、まずは自分がどの要素(質感・カスタマイズ性・通気性)を重視したいかを整理してから検討すると、失敗のない選び方につながる。
レカロのゲーミングチェア魅力とモデル別の選び方をまとめました
本記事では、レカロがゲーミングチェア市場に参入した背景から、共通する設計思想、Exo Pure Black・Exo Platinum・Nxt・Aerといった代表モデルの特徴、そしてPCゲームやSteamプレイヤーにとってのメリットや選び方のポイントまでを整理した。長時間のプレイ環境を見直したいと考えているなら、自分の体格やプレイスタイルに合ったグレードから検討してみてほしい。






















