この記事の要点
- ワイヤレスゲーミングイヤホンの低遅延は「2.4GHz専用ドングル方式」と「Bluetoothの低遅延コーデック・ゲームモード」の2系統に分かれる
- 一般的なBluetooth接続は遅延が大きくなりやすく、映像と音がズレて感じられることがある
- 2.4GHzドングル方式はPCだけでなく、対応するゲーム機でも使えるモデルが増えている
- 選ぶときは遅延の方式に加えて、ノイズキャンセリング性能・マイクの集音・バッテリー持続時間も確認する
- 用途(PC中心か、スマホと兼用かなど)によって向いているモデルが変わる
ワイヤレスでも「低遅延」が重視される理由
ワイヤレスイヤホンは配線のわずらわしさがなく快適だが、ゲーム用途では「音が遅れて聞こえる」という独特の悩みが出やすい。足音や発砲音などの効果音が映像より一瞬遅れて届くと、反応が遅れたように感じたり、臨場感が損なわれたりする。これが「遅延(レイテンシー)」と呼ばれる現象で、ゲーミングイヤホンを選ぶうえで最も重視されるポイントのひとつになっている。
知っておきたいポイント
一般的なBluetoothイヤホンの遅延は決して小さくないとされており、音楽鑑賞では気にならないレベルでも、反応速度が求められるアクション系・対戦系のゲームでは差として感じられやすいと言われている。
この問題を解決するために、ゲーミング向けのワイヤレスイヤホンでは2.4GHz帯を使った専用ドングル(無線アダプター)方式が採用されることが多い。スマートフォンなどで使われる通常のBluetoothとは別の通信経路を使うことで、遅延を大きく抑える設計になっているのが特徴だ。
低遅延の方式を整理する:2.4GHzドングル方式とBluetooth方式
ワイヤレスゲーミングイヤホンの低遅延方式には、大きく2つの考え方がある。ひとつは本体とセットになった小型の無線アダプター(ドングル)をPCやゲーム機のUSBポートに挿して使う2.4GHz専用方式。もうひとつは、スマートフォンとも接続できる通常のBluetoothに「低遅延モード」「ゲームモード」を追加した方式だ。
| 方式 | 特徴 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 2.4GHzドングル方式 | 専用アダプター経由で接続し、遅延を抑えやすいとされる。バッテリー消費はやや大きめ | PCでの対戦ゲーム、FPS・アクションゲーム中心 |
| Bluetooth低遅延モード | スマホとの通話・音楽再生との両立がしやすい。対応コーデックで遅延が変わる | スマホゲーム、通勤・外出先での兼用 |
覚えておきたいこと
2.4GHzドングル方式は多くの場合、PCに加えて対応するゲーム機でも利用できるとされている。1台のイヤホンを複数の機器で使い回したい人にとっては、対応機器の範囲も比較材料になる。
低遅延イヤホンを選ぶときに見るべき3つのポイント
「低遅延」とひとことで言っても、製品ごとに設計や性能には差がある。購入前に確認しておきたいポイントを整理した。
① 遅延の方式と数値の目安
2.4GHzドングル方式を採用したモデルは、公称値として数十ミリ秒台の低遅延を示していることが多い。Bluetoothのみのモデルを選ぶ場合は、低遅延コーデックや専用モードへの対応状況を確認すると安心だ。
② ノイズキャンセリング(ANC)と遮音性
対戦ゲームでは周囲の雑音を抑えて足音や方向感をつかみたい場面が多い。ANC搭載モデルは、遮音性の高さが評価されていることが多く、集中力を保ちやすいとされている。
③ マイクの集音精度とバッテリー持続時間
ボイスチャットを使う人は、マイクのクリアさも重要なチェック項目になる。また2.4GHz接続はBluetoothより電力を多く使う傾向があるとされるため、公称の再生時間がどの接続方式での数値かも合わせて確認したい。
ワイヤレス低遅延ゲーミングイヤホン おすすめ6選
ここからは、ワイヤレス接続で低遅延をうたうゲーミングイヤホンの中から、Amazonや楽天でも扱われている代表的なモデルを紹介する。それぞれ接続方式や想定する使い方に特徴があるので、自分の使い方に近いものを探してみてほしい。
Sony INZONE Buds(WF-G700N)
PCやPS5などでの利用を想定した設計で、付属の無線アダプターを使った2.4GHz接続による低遅延が特徴とされるモデル。ノイズキャンセリング機能も搭載しており、対戦ゲームでの集中しやすさが評価されている。発売以来、ゲーミング向けイヤホンのカテゴリで注目度の高いモデルのひとつとして名前が挙がることが多い。
PC中心でFPSなどの対戦ゲームを快適にプレイしたい人に向いている一台。
Razer Hammerhead Pro HyperSpeed
ゲーミングデバイスブランドらしく、専用ドングルによる超低遅延接続をアピールしているモデル。ゲームモードに切り替えることで反応速度を重視した設計になるとされ、カジュアルな対戦から本格的なプレイまで幅広く使えると評価されている。価格と性能のバランスが良いという声もある。
通常のBluetoothモードとゲームモードを用途で切り替えられる点が使いやすいとされている。
ASUS ROG Cetra True Wireless
PCパーツブランドのゲーミングシリーズとして展開されているモデルで、専用アダプターを使った低遅延接続に対応する。ゲーミングPCやモニターなど、同ブランドの周辺機器とまとめて揃えたい人からの支持もあるとされる。装着感やデザインの統一感を重視する人にも選ばれやすい。
すでに同ブランドのゲーミング機器を使っている人にはなじみやすい選択肢。
JBL Quantum TWS
充電ケースに専用の2.4GHzドングルを収納できる設計が特徴のモデル。ドングル接続とBluetooth接続を両方使えるため、PCでゲームをする時は低遅延モードで、外出先ではスマホとBluetoothで、というように使い分けられる点が評価されている。1台で複数の使い方をしたい人に向いている。
ドングルの収納場所が確保されているため、紛失しにくい設計になっている点も利点。
SOUNDPEATS Gamer No.1
比較的手に取りやすい価格帯でありながら、低遅延モードを搭載した完全ワイヤレスイヤホンとして紹介されることが多いモデル。コストを抑えつつゲーミング用途のワイヤレスイヤホンを試してみたい人の入門機として選ばれやすいとされている。普段の音楽鑑賞と兼用したい人にも向いている。
初めてゲーミングイヤホンを検討する人がコスパを重視して選ぶ候補になりやすい。
HyperX Cloud Mix Buds
Bluetoothと2.4GHz接続の両方に対応し、状況に応じて接続方式を切り替えられるデュアル接続タイプのモデル。ゲーミングヘッドセットで知られるブランドらしく、ゲーム用途を意識したチューニングが特徴とされている。PCとスマホを行き来しながら使いたい人との相性が良いと評価されている。
仕事用PC・ゲーミングPC・スマホなど複数デバイスを使い分ける人に向いている。
使う環境別に考える選び方
最後に、使う環境ごとにどのタイプが向いているかを整理しておく。
| 使い方 | おすすめの方式 |
|---|---|
| PCで対戦ゲームを本格的にプレイしたい | 2.4GHzドングル方式を中心に検討 |
| ゲームと通勤・外出先での音楽を兼用したい | Bluetooth低遅延モード、またはデュアル接続対応モデル |
| コストを抑えて低遅延を試したい | 低遅延モード搭載の普及価格帯モデル |
最後にもう一度チェック
購入前には、対応するゲーム機・スマートフォンの種類、ドングルの有無、ANCやマイクの仕様を公式の販売ページで確認しておくと、使い始めてからのミスマッチを防ぎやすい。
まとめ
ワイヤレスゲーミングイヤホンの低遅延性能は、2.4GHzドングル方式とBluetoothの低遅延モードという2つのアプローチで実現されている。どちらが向いているかは、PC中心で使うのか、スマホとも兼用したいのかという使い方によって変わってくる。遅延の方式だけでなく、ノイズキャンセリングやマイク性能、バッテリー持続時間も含めて比較すると、自分の使い方に合った一台を見つけやすくなるはずだ。
ゲーミングイヤホン ワイヤレス低遅延6選|後悔しない選び方をまとめました
低遅延を重視するならまず接続方式(2.4GHzドングルかBluetoothの低遅延モードか)を確認し、そのうえでノイズキャンセリング性能・マイクの集音精度・バッテリー持続時間を比較するのが選び方の基本になる。今回紹介した6つのモデルは、PC中心の本格プレイ向けからスマホとの兼用、コスト重視の入門機までタイプがそれぞれ異なるため、自分の使い方に近いものを起点に比較検討してみてほしい。























