ニュースの要約
- グリッドとトヨタが共同で提案した「JHPC-quantum テストユーザプログラム」が採択された
- 量子コンピューターとスーパーコンピューターを連携させ、自動車分野の高度な最適化課題の解決を目指す
- グリッドが数理最適化技術とAI技術を活かして、量子・スパコン連携の実証と産業実装に取り組む
概要
株式会社グリッドは、国立研究開発法人 理化学研究所(理研)とソフトバンク株式会社が推進する「JHPC-quantum」プロジェクトにおいて、トヨタ自動車株式会社とともにテストユーザとして参加することを発表しました。
本プロジェクトは、経済産業省の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業」の一環で、量子コンピューターの高速な組み合わせ最適化能力とスーパーコンピューターの大規模並列演算能力を組み合わせ、従来の技術では解決が難しかった複雑な産業課題に挑もうとするものです。
グリッドとトヨタは、これまでも量子機械学習分野で協業関係を構築し、AI開発と量子アルゴリズム開発を進めてきました。この実績を基に、JHPC-quantum テストユーザプログラムに応募し、高い評価を受けて採択されたということです。
今回の取り組みを通じて、量子技術を活用した自動車分野での高度な最適化課題の解決を加速させるとともに、実社会への応用可能性も検証していくとしています。また、量子・スパコン連携プラットフォームのテストユーザプログラムに参加することで、同プラットフォームや量子・スパコン連携アプリケーション・ソフトウェアの高度化にも貢献する予定です。
編集部の感想
編集部のまとめ
グリッド:トヨタの共同提案が「JHPC-quantumテストユーザプログラム」に採択についてまとめました
今回の発表は、量子コンピューターとスーパーコンピューターの連携技術を活用し、自動車分野の高度な最適化課題の解決を目指すものです。グリッドとトヨタが以前から取り組んでいる量子機械学習分野での協業関係を基盤に、「JHPC-quantum」プロジェクトのテストユーザとして参加することで、実際の産業応用に向けた技術検証を進めていくことになります。
自動車・エネルギー・社会インフラ分野では、従来の計算手法では解決が困難な大規模な組み合わせ最適化問題が増えており、量子コンピューターとスーパーコンピューターの連携により、計算時間の短縮と解の精度向上が期待されています。グリッドが数理最適化技術とAI技術を活かして、この新しい計算基盤の価値を実証し、産業実装につなげていくことは非常に意義深いといえるでしょう。
今後の展開にも注目が集まりそうですが、グリッドとトヨタの強力な連携体制のもと、量子技術活用の可能性が大いに広がることが期待できます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000036.000053978.html
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