ニュースの要約
- 小児がん患者のリハビリの身体的・心理的苦痛に対し、楽しさと個別最適化を重視したVRリハビリコンテンツを開発
- 研究開発成果を、東京ゲームショウ2025で初公開・展示予定
概要
国立大学法人岡山大学の学術研究院医歯薬学域の長谷井教授と、学校法人電子学園日本電子専門学校が共同で、小児がん患者のためのVRリハビリテーションプログラムを開発しました。
小児がんの治療では長期入院による筋力低下や精神的ストレスから、リハビリの継続が困難という課題がありました。そこで、最新のVR技術とゲーミフィケーション要素を融合させ、子どもたちが自発的かつ継続的にリハビリに取り組めるようにデザインしたコンテンツを新規に2種類開発しました。
腕を上げる動作で魔法を放つ「魔法使いコンテンツ」と、自転車エルゴメーターと連動して仮想空間を走る「自転車コンテンツ」の2種類で、これにより単調な運動を楽しいゲームと融合させています。また、患者の身体状況に合わせて運動の負荷や感度を細かく調整できるため、安全で効果的なリハビリが可能です。
この共同研究の成果は、今年開催される「東京ゲームショウ2025」の新設の「オールアクセシビリティーコーナー」で初公開・展示される予定です。長谷井教授は、テクノロジーが患者の心の負担を軽くする可能性を信じ、理想的な産学連携により実現したこのプログラムが、子どもたちの笑顔と回復への希望を取り戻す一助となることを願っています。
編集部の感想
編集部のまとめ
VRリハビリ:岡山大学と日本電子専門学校が “つらい”を”楽しい”に変える!共同開発についてまとめました
今回の取り組みは、小児がん患者の身体的・精神的な負担を軽減し、より良い治療につなげようとするものです。VRとゲーミフィケーションの技術を融合させることで、単調なリハビリを楽しい体験に変えることに成功しています。特に子どもたちの気持ちに寄り添った丁寧なデザインは高く評価できます。
医療とエンターテインメントの垣根を低くし、新しいアプローチを生み出そうとする岡山大学と日本電子専門学校の連携は、医療の未来を感じさせるものがあります。東京ゲームショウで初公開される際には、さらに多くの人の目に触れることで、この取り組みがより広がっていくことを期待したいですね。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003380.000072793.html
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