ニュースの要約
- ヴイストンとATRが共同開発した、柔らかい毛皮素材で構成された対話型ロボット「未来の椅子」を試作。
- 着席者と会話や触れ合いを行うことができる機能を備え、研究用途に活用できるプラットフォームを目指す。
- 大阪・関西万博の「大阪のものづくり おもろいミライ展」にて展示する。
概要
ヴイストン株式会社とATRは、柔らかい毛皮素材で構成された対話型ロボット「未来の椅子」を共同で試作しました。
この試作品は、着席者と会話を行ったり、着席者を優しく抱擁することができるロボットシステムです。ATRが開発した人を抱きしめるロボット「Moffuly(R)-II」をベースとして、ヴイストンがより広くロボットと人との触れ合いを実現する方策を検討しており、その一環として今回の試作を行っています。
本試作品は、遠隔対話や自動対話のシステムを搭載しており、着席者とのコミュニケーションを実現します。また、着席者を優しく抱擁することができる腕部の可動軸を搭載しているため、会話と物理的な触れ合いを組み合わせたコミュニケーションが可能となっています。
本ロボットは、研究・開発用途のために製作されており、触れ合いを伴うコミュニケーションなどを題材とした研究を想定しています。たとえば子供の学習意欲など非認知能力に関する研究においても、通常であれば困難な身体接触を伴うアプローチが採れるようになり、さらなる研究の深化に貢献するとしています。
将来的には、本試作品を国内外で行われるコミュニケーション研究のためのプラットフォームとすることを目指しています。多くの研究者や企業によって利用できるオープンプラットフォームとなることで、触れ合い研究がさらに活性化することが期待されています。
本試作品は、2025年9月5日(金)~9月7日(日)の期間、大阪・関西万博の「大阪のものづくり おもろいミライ展」にて展示される予定です。
編集部の感想
編集部のまとめ
【ヴイストン&ATR】:触れ合いの機能を搭載した「未来の椅子」試作についてまとめました
ヴイストンとATRが共同で開発した「未来の椅子」は、対話型ロボットシステムとしての新しい可能性を感じさせる試作品です。
着席者との会話や物理的な触れ合いを通じて、人とロボットのコミュニケーションを深めていくことを目指しています。また、研究用途としての活用も想定しており、これまでは難しかった身体接触を伴うアプローチが可能になるため、非認知能力の研究などにも活用できる期待が寄せられています。
さらに、オープンプラットフォームとしての展開を目指しているのも注目ポイントです。国内外の研究者や企業が活用できる基盤を提供することで、人とロボットの触れ合いに関する研究の活性化につながることが期待されます。
この「未来の椅子」は、2025年の大阪・関西万博で一般の方にも公開されるため、新しいロボテクノロジーに触れる良い機会になるでしょう。ロボットと人が心地よく触れ合える未来の一端を感じられるかもしれません。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000090.000038478.html
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