ニュースの要約
- ノーチラス・テクノロジーズが、純国産RDB「劔(Tsurugi)」のMCP対応版をOSSでリリース
- Tsurugiでは、ユーザがLLMを通じて自然言語入力でデータを扱えるようになる
- ローカルLLMの利用によりセキュリティリスクを回避できる
概要
株式会社ノーチラス・テクノロジーズは、世界最速レベルの性能を持つリレーショナルデータベース「劔(Tsurugi)」において、MCP(Model Context Protocol)への対応を行い、OSSでリリースしました。
これにより、ユーザがLLMを通じて自然言語の入力をすることで、特定のアプリケーションを介さずにTsurugiのデータを扱えるようになります。つまり、ユーザは「適当な自分の言葉で」Tsurugiに存在する業務データを利用することが可能になるということです。
MCPの実装により、ユーザがLLMを使ってTsurugiとコミュニケーションを取れるようになります。これにより、特別なアプリケーションなしでTsurugiの機能を活用できるため、ユーザ企業内でのシステムの展開が非常に簡単になり、画面のマニュアルやそのトレーニングも不要になります。
また、ローカルLLMの利用により、セキュリティリスクを回避することも可能です。一般的にMCPの利用では、データベースの出入り口をLLM等のAIに常に開けておく必要があるため、クラウドサービスのLLMを利用する場合は社内外のデータベースへのアクセスをクラウドサービスにオープンにしておく必要があり、セキュリティリスクが発生します。しかし、Tsurugiではこのリスクを回避するためにローカルLLMの実行もサポートしています。
編集部の感想
編集部のまとめ
劔(Tsurugi):ノーチラス・テクノロジーズが純国産RDB「劔(Tsurugi)」のMCP対応版をOSSにてリリースについてまとめました
ノーチラス・テクノロジーズが、自社開発の純国産RDB「劔(Tsurugi)」にMCP(Model Context Protocol)を実装し、OSSとしてリリースしたことは大変注目に値するニュースだと思います。
Tsurugiは超高速のRDBであり、その性能は業界屈指のものです。今回のMCP対応によって、ユーザはLLMを通じて自然言語で Tsurugiのデータを操作できるようになります。これにより、ユーザは専用のアプリケーションを使わずに、自分の言葉でデータベースを扱えるようになるため、ユーザビリティが飛躍的に向上すると考えられます。
さらに、ローカルLLMの利用によってセキュリティリスクを回避できるのも大きな特徴です。クラウドサービスのLLMを使うと、データベースの出入り口をAIに開放しなければならず、セキュリティ面で懸念がありましたが、Tsurugiではこの点をしっかりと対策しています。
今後、Tsurugiがさらに注目を集め、自然言語によるデータベース操作が一般化していくことが期待されます。ノーチラス・テクノロジーズの技術力の高さと、ユーザ目線に立った製品開発の姿勢が窺える素晴らしいニュースだと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000124881.html
人気記事