ニュースの要約
- 中小企業の15%がすでに生成AIを導入済み。一方で半数の企業が具体的な活用法を見出せていない
- 中小企業の3/4が1台以上のサーバーを使用。オンプレミスサーバーの運用負荷軽減が課題
- 多くの企業がWindows 11への移行を積極的に進めているが、課題を感じる企業も
概要
デル・テクノロジーズ株式会社は、中小企業におけるAI活用とITインフラ動向に関する調査結果を発表しました。
調査によると、すでに全体の15%の中小企業が生成AIを導入済みで、半数の企業がAI導入に関心を持っている一方で、半数の企業が具体的な導入効果や活用法が見いだせていないのが実情です。生成AI導入の大きな障壁となっているのは、ノウハウや活用法、人材不足といった課題です。一方で、PCにおけるAI処理に特化した製品「Copilot+ /AI PC」の登場は、生成AIの活用を後押しする可能性があると指摘されています。
またITインフラの面では、中小企業の3/4がサーバーを1台以上使用しており、特にファイルサーバーが多く利用されている一方、メールサーバーの導入はあまり多くありません。さらに、オンプレミスサーバーの利用が根強い一方で、オンプレミスとクラウドのハイブリッド環境も広がっています。オンプレミスサーバーの課題はコストや人的問題などがあげられ、運用負荷の軽減が今後の鍵となりそうです。
Windows 11への移行については、多くの企業が積極的に進めている一方で、互換性の確認やコスト、移行の工数など、課題を感じている企業も存在します。企業のIT投資の関心は、セキュリティーの強化や働き方の変化に合わせた対策にも向かっているようです。
編集部の感想
編集部のまとめ
デル・テクノロジーズ:中小企業におけるAI活用とITインフラ動向に関する調査結果を発表についてまとめました
今回のデル・テクノロジーズの調査は、中小企業のAI活用とITインフラの現状をきめ細かく把握できた貴重な調査結果だと感じました。
生成AIの導入は進んでいるものの、具体的な活用方法が見出せていない中小企業が多いのは課題ですが、Copilot+ /AI PCなどの製品登場は、生成AIの活用を後押しする可能性があります。一方で、オンプレミスサーバーの運用負荷の軽減が重要な課題として浮き彫りになっています。
また、Windows 11への移行は順調に進んでいるものの、課題を感じる企業も少なくないことがわかりました。企業のIT投資は、セキュリティーや働き方の変化への対応など、幅広い領域に関心が向かっているようです。
中小企業のITインフラ、特にAIの活用と、Windows 11への移行は大きな変化の時期にあると言えます。デル・テクノロジーズの調査結果は、中小企業のデジタル化の現状を把握する上で、非常に示唆的なものだと思います。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000336.000025237.html
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