ニュースの要約
- ECサイトの表示速度が重要性を増しており、上位10サイトすべてがLCP 1.1秒以下を実現
- 調査対象の274サイトのうち、2.5秒以内のLCPを達成しているサイトは73.0%に上る
- アマゾンなどの大手企業においても表示速度の継続的な改善が見られる
概要
デジタルビジネス支援を行う海外SaaS商社の株式会社ギャプライズは、2025年4月時点の国内ネット通販事業者のECサイト表示速度ランキングを発表しました。
調査対象は通販新聞社の通販・通教売上高ランキング上位300社のうち、月間トラフィックが10万以上の日本国内サイトで、Google社のChrome ユーザー エクスペリエンス レポートのデータを基に集計しています。その結果、調査対象の274サイトのうち、Googleが推奨する2.5秒以内のLCP(最大コンテンツの描画)を達成しているサイトは、全体の73.0%に上ることが明らかになりました。
特に注目されるのは、トップ10のサイトすべてがLCP1.1秒以下を実現しているという点です。「あみあみオンラインショップ」や「SHOPLIST.com」、「資生堂パーラー」といった各業界を代表するサイトが、驚異的な表示速度を実現しています。一方で、アマゾンも直近2ヶ月で着実に改善を重ね、LCPを1.671秒まで短縮するなど、大手企業でも表示速度の向上に取り組んでいることが分かりました。
また、「イトーヨーカドーネット通販」が、INPにおいて0.072秒と非常に優れた数値を記録したことでも注目を集めています。このような事例からは、単にLCPの改善だけでなく、操作性の向上といった包括的なページ体験の最適化が進められていることが伺えます。
編集部の感想
編集部のまとめ
ECサイト表示速度ランキング:【2025年4月版】上位274サイトの最新情報と改善事例を公開についてまとめました
今回の調査では、ECサイトの表示速度に関する現状と改善の取り組みが明らかになりました。特に注目されるのは、トップサイトのLCP値が驚異的な速さを実現していることです。これはユーザーにとって極めて素早い表示体験を提供できるということを意味しており、ECサイトの競争が激化する中で、表示速度の改善が大きな差別化要因の1つになっていることがわかります。
一方で全体の73.0%のサイトが2.5秒以内のLCPを実現しているという結果から、多くのECサイト運営企業が表示速度の重要性を認識し、継続的な改善に取り組んでいることがうかがえます。特に大手企業においては、LCPやINPなどの指標を絶え間なく監視し、技術的な最適化を行っているようです。こうした企業の取り組みは、業界全体のウェブパフォーマンス向上につながっていくと考えられます。
今後もECサイトの表示速度に注目が集まっていくと考えられますが、単に速さだけでなく、操作性やユーザー体験の最適化にも企業は取り組む必要があるでしょう。このレポートで紹介された優良事例は、ECサイト運営の参考にまことに有益だと言えるでしょう。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000222.000057359.html
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