AVerMedia AI Fusion Kit:エッジ環境におけるマルチモーダルAIアプリケーション開発向けキットを発表

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ニュースの要約

  • AVerMediaが、エッジ環境におけるマルチモーダルAIアプリケーション開発向けキット『AVerMedia AI Fusion Kit』を発表
  • 本キットは、NVIDIA Jetson推論PC、4K USBカメラ、高SNRスピーカーマイクを1つにまとめたマルチモーダルAIアプリケーション開発用の製品
  • LLM/VLMを含むマルチモーダルAIアプリケーション開発に最適で、用途に応じてAGX Orin32GB搭載モデルとOrin NX16GB搭載モデルの2種類を用意

概要

AVerMedia・テクノロジーズ株式会社は、2025年11月24日、エッジ環境におけるマルチモーダルAIアプリケーション開発向けキット『AVerMedia AI Fusion Kit』を発表しました。

本製品は、AVerMedia製のNVIDIA Jetson推論PC、4K USBカメラ、高SNRスピーカーマイクをセットにしたものです。Jetsonに搭載されたBSPや主要ドライバがあらかじめセットアップされているため、初期設定の手間や互換性の心配なくすぐに利用を開始できます。高精度な音声・映像入力をそのままローカルAI処理へ取り込むことができ、LLM/VLMを含むマルチモーダルAIアプリケーションの開発に最適です。

製品ファミリーとしては、用途に応じて「NVIDIA Jetson AGX Orin32GB搭載キット」と「NVIDIA Jetson Orin NX16GB搭載キット」の2通りを用意しています。前者は高いオンデバイス演算能力を必要とするLLM/VLM処理向け、後者は省電力かつコンパクトなマルチモーダルAI用途に最適化されています。

本キットの主な特長としては、強力な推論能力を持つPCと高精度な4Kカメラ、スピーカーマイクがセットになっていること、JetPackベースの最適化されたソフトウェアを搭載し手間のかかる初期設定が不要なこと、Llama、Phi-4、LLaVAなど主要LLM/VLMモデルの実行に対応していることなどが挙げられます。また、GUIデモ、クイックスタートガイド、セットアップスクリプトが同梱されているほか、別売オプションではLTE/WiFi通信対応や外部機器連携のためのI/O増設も可能となっています。

編集部の感想

    AIアプリケーション開発にはハードウェアとソフトウェアの両面での課題があるが、AVerMediaがこれらを一元化したキット製品を提供したのは非常に興味深い
    用途に応じてJetson AGX Orin32GB搭載モデルとJetson Orin NX16GB搭載モデルの2種類を用意しているのは、開発者のニーズに合わせられる柔軟性があると良い
    LLM/VLMなどの最新AIモデルにも対応しているのは、エッジ環境でのマルチモーダルAIアプリケーション開発に役立ちそう

編集部のまとめ

AVerMedia AI Fusion Kit:エッジ環境におけるマルチモーダルAIアプリケーション開発向けキットを発表についてまとめました

AVerMediaがエッジ環境でのマルチモーダルAIアプリケーション開発をサポートする『AVerMedia AI Fusion Kit』を発表したことは、注目に値する製品だと思います。

AIアプリケーション開発にはハードウェアとソフトウェアの両面での課題があり、これらを一元化したキット製品を提供するのは開発者にとって大変便利でしょう。特に、用途に応じて2種類のJetson搭載モデルを用意しているのは柔軟性があり、また、LLM/VLMなどの最新AIモデルにも対応していることから、エッジでのマルチモーダルAIアプリケーション開発に大きく貢献できるはずです。

今後、AIの活用が広がるスマートシティやロボティクス、産業オートメーションなどの分野で、『AVerMedia AI Fusion Kit』が活用されていくと良いでしょう。AVerMediaのターンキーソリューションとして、エッジAIデバイスの利用拡大につながることが期待されます。

参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000016617.html