ニュースの要約
- ポケトーク株式会社が、教育現場向けの新サービス「ポケトーク for スクール」の正式販売を開始
- 日本語指導が必要な児童・生徒の数が増加し、教育現場での「言葉の壁」が深刻な課題となっている
- 「ポケトーク for スクール」はブラウザ型で、先生の音声を75言語に自動翻訳し児童・生徒のデバイスに表示する
概要
ポケトーク株式会社は、教育現場における「言葉の壁をなくす」新製品として、「ポケトーク for スクール」の販売を開始しました。
日本全国に在籍する外国人児童・生徒の数は年々増加しており、最新のデータによると、2023年度時点で、日本語指導が必要な児童・生徒の数は69,123人に達し、前回調査から18.6%増加しています。
このうち、外国籍の児童・生徒は21.2%増加しており、日本国籍でありながら日本語を母語としない児童・生徒も6.7%増加しています。背景として、在留外国人数の増加に伴うものと考えられ、教育現場では「言葉の壁」が深刻な課題となっています。
特に、十分な日本語指導を受けられない児童・生徒が授業内容を理解できず、学習の遅れや孤立を招くケースも報告されています。文科省の調査によれば、日本語指導が必要な義務教育段階の児童・生徒のうち、約15%が「指導を受けられていない」と回答しています。
これらの課題に対し、「ポケトーク for スクール」は、先生がマイクに向かって話すだけで、全75言語のうち選択した言語での通訳・翻訳が、児童・生徒のパソコンやタブレットにリアルタイムで表示されるサービスです。
昨年6月の神戸市教育委員会に続き、姫路市教育委員会でも「ポケトーク for スクール」が導入され、児童・生徒から「授業の内容が以前よりも理解できるようになった」という声が挙がっています。
ポケトーク株式会社は「言葉の壁をなくす」をミッションに掲げ、多文化共生社会の実現に向けて、言語に捉われない平等な教育の提供ができるよう、導入を拡大していきます。
編集部の感想
編集部のまとめ
「ポケトーク for スクール」:あらゆる児童・生徒の学びをサポートし、”取り残さない授業”を実現 ポケトーク株式会社の正式販売開始についてまとめました
ポケトーク株式会社が、教育現場向けの新サービス「ポケトーク for スクール」の正式販売を開始したことは、大変注目に値する取り組みだと思います。
日本語指導が必要な児童・生徒の数が年々増加する中、教育現場では「言葉の壁」が深刻な課題となっています。文科省の調査によると、約15%の児童・生徒が日本語指導を受けられていないという状況です。
「ポケトーク for スクール」は、先生がマイクに向かって話すだけで、全75言語の通訳・翻訳がリアルタイムで表示されるサービスです。実際に神戸市や姫路市の教育現場で試用された結果、児童・生徒の授業理解度向上や、先生方の授業運営の改善が報告されています。
外国人や日本語を母語としない子どもたちの学びを支援し、誰一人取り残されることのない教育環境を実現するためには、このような技術的な支援が欠かせません。今後、「ポケトーク for スクール」がさらに普及して、多文化共生社会の実現に寄与していくことを期待しています。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000108954.html
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