ニュースの要約
- 豪華客船「アイコン・オブ・ザ・シーズ」のアドベンチャーアトラクション「スリル・アイランド」のデザインに、3DNURBSモデリングソフト「Rhinoceros」が使用された。
- パラメトリックモデリングツール「Grasshopper」を活用し、変化する要件にも適応できる柔軟なデザインを実現した。
- Rhinoモデルを活用した造船所とのスムーズな協業により、効率的な製造が可能になった。
概要
株式会社システムクリエイトは、3DNURBSモデリングソフト「Rhinoceros(ライノセラス)」が、ロイヤル・カリビアン・インターナショナル社の豪華客船「アイコン・オブ・ザ・シーズ」に搭載された「スリル・アイランド」の設計に活用された事例を紹介しました。
「スリル・アイランド」は、嵐に襲われた熱帯のリゾートをテーマとした没入型エンターテイメント・ハブで、ドラマチックな物語と最先端のデザイン技術が組み合わされています。シハブ・ナイームとロバート・ソルド・デザインチームが先頭に立って進めたこのプロジェクトは、ゲスト体験を再定義するという同社のクルーズラインの野心的なビジョンを反映しています。
設計プロセスでは、頻繁に変更された船内レイアウトに合わせて、「Rhinoceros」と「Grasshopper」が大きな役割を果たしました。Grasshopperによるパラメトリックモデリングにより、ゼロから始めることなく柔軟にジオメトリを改良できるようになりました。例えば、ウォーターパークの有機的な柱はGrasshopper定義を用いて開発され、クラウンズ エッジではロイヤル・カリビアン社のロゴを表現するパネル化システムが使用されました。
Rhinoモデルの活用は製造段階でも効率化につながり、造船所とのスムーズなコラボレーションが実現しました。また、SectionToolsプラグインなどのツールを使うことで、正確な作業図面の作成が可能になりました。
編集部の感想
編集部のまとめ
Rhinoceros:豪華客船アイコン・オブ・ザ・シーズのアドベンチャーアトラクションのデザインに使用されていたについてまとめました
今回の事例は、大規模な観光アトラクションのデザインにおいても、3Dモデリングツールが欠かせない存在となっている状況を示しています。特に、Rhinocerosとその拡張ツールGrasshopperが、柔軟なデザイン対応と製造効率の向上に大きく貢献したことが分かりました。
アトラクションのコンセプトは複雑で、変更も多岐にわたるため、パラメトリックモデリングによる設計変更の柔軟性が重要になります。また、実際の製造においても、Rhinoモデルの活用が造船所とのスムーズな協業を実現し、効率的な工程管理に役立っています。
このように、デザインから製造まで一貫して3Dモデリングツールが活用されている事例は、今後のものづくりにおいて大いに参考になるでしょう。システムクリエイトのソリューションが、大規模な観光施設の開発を支えていることは高く評価できます。
参照元:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000200.000140772.html
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