ニュースの要約
- 製造業のDXに伴い、従来は閉域運用が前提だったOT環境が外部ネットワークと接続されるようになり、セキュリティリスクが高まっている
- TXOne Networksの産業用制御システム（ICS）・OTサイバーセキュリティソリューション「TXOne Networks製品群」が販売開始
- サイバネットシステムがTXOne Networksの販売代理店となり、製造業のDXを安全に支援する
概要
サイバネットシステム株式会社は、OTセキュリティ分野に特化したTXOne Networks Inc.の日本法人であるTXOne Networks Japan合同会社と販売代理店契約を締結し、産業用制御システム（ICS）・OTサイバーセキュリティソリューション「TXOne（ティーエックスワン）製品群」の販売・サポートを2025年7月30日より開始しました。
近年、世界各国で工場や重要インフラ施設におけるICS（産業用制御システム）／OT（システム制御・運用技術）へのサイバー攻撃が報告されています。その背景には、製造業のDXに伴い、従来は閉域運用が前提だったOT環境が、外部ネットワークと接続されるようになった構造的な変化があります。
実際、ICS／OTを標的とした攻撃事例では、生産ラインの停止、設備の損傷、情報漏洩といった深刻な被害が発生しています。こうした脅威は、企業の事業継続性と社会的信用に大きな影響を及ぼすことから、OTセキュリティへの対応は今や選択肢ではなく、避けて通れない経営課題となりつつあります。
製造現場では、稼働状況や生産データをリアルタイムで把握・分析し、全体最適化や迅速な意思決定を進める動きが広まっており、こうした取り組みの中で、IoTやクラウドとの連携が進み、インターネット経由でのアクセスや侵入といった、これまで想定されていなかったセキュリティリスクが顕在化しています。
さらに、製造業のDXが進む中、各国政府もOTセキュリティに関する制度整備を加速させています。日本では経済産業省が「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」を策定し、EUでは2024年12月に施行されるサイバーレジリエンス法（CRA）により、デジタル要素を含む製品に対して、設計から廃棄に至るまでのライフサイクル全体にわたるセキュリティ対策の強化が義務化されます。
こうした中、製造現場では、生産ラインの停止が大きな損失に直結するため、セキュリティ強化と安定稼働を両立させることが課題となっています。TXOneのソリューションは、可用性を維持しながらセキュリティを強化できるよう、OT特有の制限と要件を踏まえて設計されています。
TXOneの製品は、「セキュリティ検査」「エンドポイント保護」「ネットワーク防御」の3つのシリーズで構成されており、製造現場のセキュリティニーズに応じて最適なソリューションを提供します。
編集部の感想
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製造業のDXが進む中で、OTセキュリティへの対応が重要な課題になってきていることがよくわかりました。
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TXOneのソリューションは、生産ラインの稼働を止めずにセキュリティを強化できるのは魅力的ですね。
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各国政府による制度整備も進んでおり、グローバルに事業を展開する製造業にとっては、OTセキュリティへの取り組みがますます重要になってきているようです。
編集部のまとめ
TXOne Networks製品群：産業用制御システム（ICS）・OTサイバーセキュリティソリューションの販売開始のお知らせについてまとめました
このたび、サイバネットシステムがTXOne Networksの日本国内における販売代理店として、OTセキュリティソリューション「TXOne Networks製品群」の販売を開始することが発表されました。製造業のDXが進展する中、従来の閉域網から外部ネットワークとの接続が広がり、ICS/OTに対するサイバー攻撃のリスクが高まっている状況にあります。そのため、ソリューションの導入によるセキュリティ強化が喫緊の課題となっています。
TXOneのソリューションは、製造現場の特性を踏まえて開発されており、生産ラインの稼働を維持しつつ、セキュリティも強化できるのが特徴です。経済産業省のガイドラインやEUのサイバーレジリエンス法など、OTセキュリティに関する各国の政策動向を踏まえると、製造業にとってTXOneのソリューションは重要な選択肢の1つになるでしょう。
サイバネットシステムはこれまで製造業のDX推進を支援してきた実績を持ち、今回のTXOne Networksとの販売提携により、OTセキュリティの側面からも製造業のDXを包括的に支援できる体制が整備されたと言えます。製造業の皆様におかれましては、この機会にぜひTXOneのソリューションをご検討いただければと思います。
参照元：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000521.000004714.html
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